中古品を買ってはいけない!
一人の人間がある物品を長年に渡って使っていると、無意識のうちにその人の想念がその物品に蓄積されていきます。やがて物品に擬似的な生命が吹き込まれ、持ち主と同じ霊波動を発するようになるのです。有名な髪が伸びる人形の怪談、あるいは呪いの宝石の話などはその好例ですし、日本にも「長年の歳月を経た日用品は、付喪神(つくもがみ)という妖怪に変化する」という言い伝えがあります。ですから、他人が長年に愛用してきた物品を別の人が使うというのは良し悪しで、例えばそれが亡くなった肉親の形見や親友からのプレゼントというのであれば、譲り手の愛情や優しさ、プラスの想念がこめられた品ですから、持っていても別段問題はないのですが、見ず知らずの他人の愛用品などを手に入れた場合、ときに悪い意味での霊的現象に見舞われることがあります。
以前、私の所へアンティークショップで買った瀬戸物の置物を持ってきた方がおられました。ヨーロッパの貴族風の女性が花園に佇んでおり、花園の中には時計が嵌め込まれているという凝った造りで、見るからに骨董的な価値の高そうな品でした。持参した当人が言うには、「真夜中になると、その置物からうめき声のような気味悪い音が聞こえてくる」とのこと。早速、霊視してみると前の持ち主は外国人の女性で、男女関係のもつれから首吊り自殺をしていることが分かりました。前の持ち主は生前、その置物にかなりの愛着を抱いていたようでした。恐らく自殺の原因となった恋人からプレゼントされた品だったのでしょう。置物には、故人の無念と悲しみの波動が強く染み込んでいました。その残留思念が霊的現象を引き起こしていたのです。依頼者は「置物を家に飾るようになってから、仕事面で思わしくないことが頻繁に起きるようになった」とも言っていたので、すぐに手放した方が良いとアドバイスしておきました。
最近はネットオークションやリサイクルショップなどの普及で、中古品やアンティークを手にする機会が多くなっています。しかし、それがいわく因縁のある品物か否かを調べるのは難しいのではないでしょうか。ちなみに持ち主の念のこもりやすい物品の代表は次のような物です。
- アンティークドールから量産品まで含めた人形玩具全般
- アクセサリー・腕時計
- 絵画・美術品
- 本毛皮のコートなどの高価な衣服
- 女性の化粧に関わる品々、化粧台、三面鏡、櫛など
こうした品物については、できる限り新品を購入すべきです。どうしてもアンティークや中古品で欲しい物があるという時には、売り手から以前の持ち主について知りうる限りの情報を引き出し、もし不審なことがあれば購入を見送るのが無難です。とくに霊的感受性の高い人が悪因縁を秘めた物品を手にすると、非常に高い確率で良くないことが起きます。あなたがもし多少でも霊感体質の持ち主なら、アンティークや中古品を持つことはできるだけ避けるべきです。