やってはいけない!!
~霊障・憑依・祟りを呼び込む日常タブー集~

悪霊・邪霊との遭遇を避ける方法を、長年に渡って霊能祈祷師として活躍してきたA女史が簡潔にお伝えします。

第7回

事故物件に住んではいけない!

霊能館公開

事故物件についての話は怪談の典型的パターンのひとつです。
……新しい部屋を探して不動産屋を訪れたら、間取り、交通の便、買い物利便性などの条件がとても良いのに、何故か賃料が破格に安い物件があった。どうして安いのかと不動産屋に聞くと、「事故物件です」と言われた。少し気味が悪かったが、賃料の安さに惹かれて契約してしまった。しかし、いざ住んでみると、奇怪な現象が起きたり、しまいには部屋に霊が現れたりするようになり、結局は退去せざるを得なくなってしまった……。
と、そんな内容の怪談話を、あなたも一度は聞いたことがあるでしょう。

直前の住人が室内で自殺、事故や殺人死、あるいは不審死してしまった住居物件を、不動産業界では事故物件あるいは瑕疵物件と呼びます。こうした特殊な物件を販売または賃料を取って貸す場合には契約者に対する事前の告知義務が定められているので、家を買ったり借りたりする側も事前にそれを知ることができます。しかし、一度別の人間が住んだ実績を作れば告知義務が消えるため、物件を少しでも高く売りたい、または貸したい業者はわざわざ知り合いに頼んで一定期間居住してもらい、その上で通常の物件として客に紹介することもあるそうです。従って実際には、客の側が事故物件かどうかを判断するのは難しいケースもあるようです。霊能者の立場から言うと、「事故物件に住むリスクは、そこに住む人によりけり」です。霊感が全くない人ならば表面上はほぼノーダメージで済みますが、多少でも霊的感受性を有する人が住むと大きな確率で良くないことが起きます。霊現象に悩まされたり、霊障を受けて思わぬ災難に遭ったり……。私の所へも、時折そうした方からの深刻なご相談が寄せられてきます。仮に賃貸物件であれば引っ越せば済むのですが、分譲マンションなどで購入してしまった場合は動くに動けないので事は厄介です。

また事故物件の恐さは、単にその場に残存する霊の怨念だけには留まりません。自殺や他殺死などが起きる家や部屋というのは、元々その場所自体にマイナスの因縁が潜在していることが多いのです。例えば以前、墓地や刑場だった土地をきちんとした供養することなく潰して建ててしまった住宅地やマンション。あるいは風水的な観点から見て、運気を損ないやすい間取りの部屋や家屋。その他、様々な場所の因縁が作用して、ときに人死にが出るような深刻な事態まで招いてしまうようです。最近は不景気の影響もあってか、わざわざ事故物件を選んで入居する人もいると聞きますが、これは人生の長いスパンで考えるとマイナスでしかありません。そこに住むことで、月々の賃料の差額を大きく超えた運気の損失が生じるからです。そうした意味では、たとえ霊感が全くない人であっても事故物件は避けるのが賢明と言えるでしょう。