やってはいけない!!
~霊障・憑依・祟りを呼び込む日常タブー集~

悪霊・邪霊との遭遇を避ける方法を、長年に渡って霊能祈祷師として活躍してきたA女史が簡潔にお伝えします。

第2回

心霊スポットへ行ってはいけない!

霊能館公開

毎年、夏の時期になると、心霊スポットに関わる霊障害の相談を受けることが多くなります。夏場はレジャーを楽しむ機会が増えますが、仲間内の深夜のドライブの目的地として心霊スポットが選ばれるというのは良くある話のようです。いわゆる、肝試しですね。当事者たちは完全に遊び気分で出掛けるわけですが、現地が本当に霊現象の起きる場所であると、当然ながらそこには見えない危険も待ち構えています。とくに霊的感応力が敏感な体質の人は、程度の差こそあれ大きな確率で霊障を受けてしまいます。ごく軽いケースでは、急に肩が重くなったり、異常に凝ったり、身体全体がだるくなったり、あるいは幻聴や幻覚に見舞われたりといった心身の一時的不調で済みますが、それが重度になると生命の危険にさらされることもあります。

かつて私は、某有名心霊スポットへ出掛けた五人のグループ全員が一週間以内に別個の交通事故に遭い、そのうち一人が命を落としてしまったという悲惨な事例にも遭遇しました。ここまで深刻な霊障になると、それを祓うのも一苦労です。本物の心霊スポットは、何らかの原因により霊的磁場が不自然に強くなっています。そうした場所では浮遊霊や地縛霊のパワーも増幅されているので、生半可な除霊や浄霊では効果がないのです。現地で憑依を受けて連れてきてしまった多数の霊体を、一体ずつ丹念に説得して成仏させなくてはなりません。真言密教や修験道などの祈祷術などによって霊体を強制的に引き剥がそうとすると、取り憑いた側が抵抗して憑依対象の魂まで道連れにしようとします。これは本当に厄介なことです。このような危険な目に遭わないためにも、心霊スポットと噂される場所へは極力近づかないことが無難なのです。

最後に本当に危険な心霊スポットの見分け方をお教えします。場所自体の因縁(自殺の名所、古戦場跡地、殺人事件現場など)にプラスして以下の二点に留意してください。

第一のポイントは、そこに大量の水があるかどうか。湿地、沼地、湖、あるいは川や滝などと接している場合、またはその場所自体が心霊スポットとなっている場合は、少なくとも深夜の肝試しなどは絶対にしないでください。水の分子が発する波動というのは霊波動と非常に親和しやすく、付近に存在する浮遊霊や地縛霊、あるいは動物霊などの力を強める作用があるからです。そうした場所で霊の目撃が多いのも、同じ理由です。霊体が水分子をまとって一時的に可視化するのです。

そして第二のポイントは地形。周囲と比べて標高が低い窪地、街中で言えば道が行き止まりになっている場所などは本来、流動し続けているはずの地磁気のエネルギーが滞留して澱んでしまうため、それに惹かれた不浄霊や邪霊の類が集まりやすくなります。

この二つのポイントを頭に入れておくだけで、霊的な危険から未然に身を守ることができます。