見えるひと
2015年9月18日~2015年10月5日
霊能館

ごく普通の大学生活を過ごしていたところ、普通では見えないものが見える同級生K子と出会ったことで、様々な心霊現象を体験し始める。最初はそれまで縁のなかった霊という存在を怖がるだけだったけど、体験するうちに自分たちを取り巻く霊に興味が湧いてきて……。しかし、「興味本位に危ないものに近寄ってはいけない」と言うK子の苦い過去に触れ、この世には踏み込んではいけない領域が存在するのだと、あらためて霊の怖さを思い知らされるのだった。
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もくじ
第1回 その電車、乗らない方がいいよ
「その電車、乗らない方がいいよ」……急いでホームへの階段を駆け下りていると、そんなことを言う子どもの声が聞えた。
第2回 守護霊、交代
その日の最終講義であったゼミの終わり、教室から出たところでK子を呼び止めた。随分とそっけない返事が寄越されたが……
第3回 肝だめし大会
夏と言えばやっぱり心霊スポット、と言う同じゼミのA太が中心となり、いつの間にか「肝だめし大会」が計画されていた……
第4回 祓い屋
K子から届いたメールにはなかなか衝撃的なことが書いてあった。この間の肝だめしでK子は嫌なものを引きつけたらしく……
第5回 恐ろしいもの
仕方ないなあという顔をしたK子の誘いのまま、近くの古い喫茶店に入った。頼んだアイスコーヒーが届くと、K子はゆっくり……