旅先で遭った怖い話
~旅行添乗員・幽子の備忘録~
2015年2月27日より連載中
霊能館
現役の旅行添乗員にして霊能者でもある女性が、旅先で体験した様々な心霊実話をお伝えします。心霊スポットとしても有名な観光地、霊が出ると噂されるホテルや旅館。旅行や出張先で怖い目に遭ったという話は、いわば怪談の定番のひとつです。大半は噂話に尾ひれが付いてできあがった、都市伝説の類に過ぎないのかもしれません。しかし、その全てが作り話というわけではなく、因縁に満ち溢れ奇怪な現象の起きる土地、あるいは幽霊が出没する旅館やホテルは日本各地に実在しているのです!これから旅行を控えている方は、くれぐれも心してお読みください。
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もくじ
第1回 手招きする和服の女(岩手県H市)
昼は岩手の史跡名勝を巡り、夜は温泉に浸かって宴会に興じる楽しい社員旅行。しかし、その宿泊先はかねてより幽霊が出ると噂されていた、いわくつきの旅館だった。いまさら宿を変更するわけにもいかず、何とかトラブル無く仕事を終えるために細心の注意を払って事に臨んだ霊能ツアーコンダクターだったが、彼女の努力の甲斐も虚しく、それは起きてしまった。
第2回 窓の外を歩く人たち……(群馬県K町)
窓外を歩いていた男に部屋の中を覗かれた!そんな苦情を受けて現場に向かってみたものの、よく考えればそこは旅館の四階。生きた人間が宙を歩けるはずもなく、目の錯覚でなければ霊の仕業に違いないと意気込んだ霊能ツアーコンダクター。果たしてその正体は?
第3回 目を釣り上げた毛むくじゃらの女……(茨城県K市)
焼き物の里として知られる北関東のK市に、研修旅行の添乗員として同行した幽子嬢。その地の有名な稲荷神社を参拝し、知り合いのお狐様とも久しぶりに再会。しかしそこに突然、思いもよらぬ事件が!
第4回 幽霊が出る宿三題……(京都府K市・東京都T区・北海道S市)
今回は幽霊ホテル、幽霊旅館についての最新情報です。幽子の同僚や同業者の間で「あそこは出る」と噂になっている場所を、実際の体験者の話とともに3つまとめてご紹介します。旅先で霊に遭いたいという奇特な方も、またそうでない普通の方もぜひご一読を!
第5回 視える男と謎の騒音……(長野県M市)
研修旅行の団体を引き連れて、信越地方の都市を訪れた霊感ツアーコンダクター。その宿泊先は、後輩の男性社員が「出る」と太鼓判を押すホテルだった。幸い何事もなく仕事の最終日を迎えたものの、土壇場に思わぬトラブルが生じる。